何故 DRX ?

IntelliCAD.net の Deelip氏が面白い記事を投稿しています。

http://www.intellicad.net/profiles/blogs/mesh-to-solid-for-bricscad

訳文

本日 SYCODE は Bricscad 向けの「Mesh->Solid変換」をリリースしました。Bricscadにて、多角形メッシュを3Dソリッドに変換する機能を加える DRX プラグインです。

今まで、このブログを読んでいたのであれば、私が、ずっとDRXアプリケーションの開発に躍起になっていることを知っているかと思います。

皆様の何人かは、私達が何故 BRX-SDK(ObjectARXとソース互換性がある)を使って、AutoCADプラグインを再コンパイルするというアプローチを取らなかったのか?と不思議に思っているかもしれません。確かにそれは、DRX-SDK を使って大部分を書き直す方法よりも、もっと短期間に Bricscad プラグインを作成できたのかもしれません。

一番の理由は、IntelliCAD7がリリースされれば、それをサポートするためにいずれにせよ DRX-APIで書き直す必要があったことです。加えて、他のDWGdirect ホストアプリケーションで動作させることも視野に入れていることと、私たち自身もまた真面目に私達自身の DWGdirect ホストアプリケーションを開発することを考えているということもあって、DRX-APIによるアプローチを取ることにしました。 心配しないでくださいね… さらに別のAutoCADクローンを開発するつもりではありません。 私たちは、プラグイン開発とともに、スタンドアローンで動作するアプリケーションも開発しておりますので、これらをDWGdirect SDK を使って書き直すことを考えています。そうすれば、Bricscad用に開発したDRXプラグインは無駄になりませんし、自分達のスタンドアローン製品上でも動作させることが出来るでしょう。

ODA が CAD 業界において最も重要な組織になるであろう… という Ralph Grabowski の最近のコメントは私にとって大いに意味をなします。私は常に ODAは、単に DWGファイルを読み書きするライブラリを提供しているわけではない!と提言してきました。彼らは、それよりも遥かに多くのものを提供していて、今や、プロフェッショナルアプリケーションを書くデベロッパーがCADソフトウェアを開発するための、ほぼ完全なコンポーネントになりつつあります。

想像してみてください… ODA会員が DWGdirect SDK を使ってCAD製品(ホストアプリケーション)を作成します。私のようなプロのサードパーティーデベロッパー、企業内のプログラマー、フリーランスのプログラマー、学生たちは誰でも、それら全ての DWGdirect ホストアプリケーションで働く DRX プラグインを無料の DRX SDK を使って作成することができるのです。

私の会社では、たくさんのCADシステム向けのプラグインを開発していますが、サポートするホスト(CAD製品)によって、その開発方法とソースコードが大幅に変わります。例えば… 私たちは SketchUp SKP ファイルのインポート機能を 11の異なるCAD向けに提供していますが、そのソースコードは全く違うものです。なので、もし私たちが 異なるCADで動作する1つのプラグインを作ることができるのなら、それは、とても素晴らしい事です。もちろん、現在は1つの標準的な CAD プラットホームがないので、それはできません… ですが、DWGdirect SDK はこのような理想的な状況になりそうなのです。

CADプラットホームを開発するリソースも時間もお金もない私のような小さな会社が、DWGdirect プラットホームをベースとして、自分達のプロダクトを構築するために使うことができます。会社で自社システムを開発している場合も同様です。そして、さらにDWGdirectホストアプリケーションで開発されたDRXプラグインは、他の様々なホストアプリケーションと共有できるのです。

私がずっと思い描いている理想像と同じ… 図面を扱うソフトウェアを作成している皆様に 「このような環境を提供したい」… と活動を続けております。 どのCADでも動けば, 開発者の皆様が作成したソフトウェアがより多くの方に利用して頂けるようになりますし、プラットホームの選択においても選択の幅が広がります。

どこか1社独占… というのは、結果的には、歴史を繰り返すだけという気がします…

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