‘CAD’ カテゴリーのアーカイブ

ITC IntelliCAD 7 Beta2

2010年2月10日 水曜日

ITC プレスリリースより
IntelliCAD 7 Beta2 Release: Work Smarter and Faster with a Brand New Architecture

次なる「IntelliCADプラットフォーム」は、互換性の改善、より良い性能、カスタムアプリケーション開発向けのさらなる強化のため新たなアーキテクチャを採用しています。

ポートランド,オレゴン州,USA, 2010/2/10 – 本日、IntelliCAD Technology Consortium(ITC)は、ITC会員に対して IntelliCAD 7 Beta2 の配布を始めたことを発表しました。

「IntelliCAD プラットフォーム」を利用する開発者のために、全てが新しい IntelliCAD 7 は、核となるデータ入出力、API関数を最適化するように設計された新たなアーキテクチャを採用しています。IntelliCAD 7 アーキテクチャは、DWGファイルのハンドリングを改善するために、その内部データベースとして Open Design Alliance (ODA) の DWGdirect を使用しています。IntelliCAD 7 は、ODAが開発&提唱しているパワフルなオブジェクト指向アプリケーション開発環境(DRX-API)と100% 互換性があり、加えて IntelliCAD プラットホーム向けに機能拡張した IRX (IntelliCAD Runtime Extension)を提供します。

「IntelliCAD プラットフォーム」は、ITC会員のソリューションと結合され、簡単な2次元間取り図の作成から非常に複雑な3次元プラント工事の設計図面に至るまで、非常に沢山の会社で様々な分野において利用されています。新たなIntelliCAD コア拡張によって、改善されたユーザインタフェース、優れた描画ハンドリング、プロダクト品質をもたらし、設計者の皆様により多くの価値を提供します。

IntelliCAD上で自動設計を行っている会社は、洗練されたコマンド、業種に特化した専用図形(カスタムオブジェクト)の作成が可能な DRX/IRX に価値を見出すはずです。

DRXは、Autodesk ObjectARX API と同様なカスタムオブジェクトによる複雑なアプリケーションを作成する能力を提供します。IRX (IntelliCAD Runtime Extention) は、特殊なユーザーインターフェイス、特殊な編集機能、図面/レイアウト管理、カスタム印刷インタフェイスなどを提供します。

新しいIntelliCADグラフィックシステム(gs)は、GDIに加え、OpenGL, DirectXなど、様々なグラフィックデバイスをサポートすることができるため、開発者のニーズによって描画品質&性能の改善が期待できます。伝統的なIntelliCADに対する大規模な品質と性能の改善は、10年来、ITC会員によって求められ続けてきたことです。

「私は始めてIntelliCAD 7 を少し評価してみて、その新しい DRX/IRX プログラム環境の潜在能力の高さに驚きました」と、Bill Wright(WrightSoft社CEO)が述べています。「私たちは、最近の製品展示会で IntelliCAD 7 上で開発したHVAC(Heating, Ventilating, and Air Conditioning:暖房、換気、空調)アプリケーションを紹介しました。私は、この新しいバージョンが、IntelliCADにおける飛躍的な前進であることを確信しています。我々は、建物の適切な場所をクリックすることで駆動するリアルタイム HVAC 経路アナライザーを作りました。図面の作成と書出しが改善されてことによって、お客様が工事図面を下流工程に渡すことが容易になると思います。IntelliCAD 7 は、私たちのようなソフトウェア開発者に、従来のCADプラットフォームにない力と柔軟性によって理想的な開発環境を提供しています」

「私達は、会員会社の皆様に改善されたCADプラットフォームを提供するために、現時点で利用可能な最も良いテクノロジーを利用してIntelliCADを設計しました。Open Design Alliance は、DWGdirectライブラリとDRX-APIによって世界規模の開発環境を作りました。そして、その技術が IntelliCAD 7 に織り込まれています」David Lorenzo (ITC 開発マネージャ)が述べています。「我々は、メンバーコミュニティーからの入力に注意を払いました。優れた対話性と性能を持った高品質なプラットフォームを要求されてています。我々は、この新しいリリースによって、彼らが求めていたものを手に入れるであろうことを確信しています」

IntelliCAD 7 Beta2 は、ITC会員のみが利用できます。IntelliCAD 7 について、さらに詳しい情報に興味がある、あるいは、ITC会員について興味がある会社様は、ITCへ直接連絡をお願い致します。

Open Design Alliance – SaaS

2010年2月6日 土曜日

続けて SaaS ネタです。 Open Design Alliance (ODA) が、SaaS 技術について Aftercad との技術提携をすることを発表しました。

http://www.opendesign.com/node/489

1つ前の記事 「Butterfly – AutoCAD SaaS がやってくる?」 で、ODAライブラリを使ってSaaSに取り組んでいる会社があることに言及しましたが… この AfterCAD が一番有力でした。 昨年末より、AfterCADが提供していたサービス「Renderjam」は、今月中に一旦、閉じられるとの事…

ODA と AfterCAD が提携することによって、DWGを扱う SaaS ソリューションを開発しようとした場合に、各社がゼロから技術開発する必要がなくなるかもしれません。

Butterfly – AutoCAD SaaS がやってくる?

2010年1月25日 月曜日

Flashで動作しているので、FLEXアプリケーションかな?

DWGファイルを編集可能な、Saas – CAD、 Open Design Alliance 会員企業の何社かが開発を進めている事を知っておりましたが…  実用は、まだ先か?と思っておりました。

Autodesk社が、手がけると… いきなりこの完成度。
http://butterfly.autodesk.com/ 素晴らしいです。

Open Dinamics Engine

2010年1月10日 日曜日

http://www.ode.org/ – Open Dynamic Engine(ODE)とは? C++ 向けの「三次元動力学シミュレータ」ライブラリと呼ばれるもので、大学でロボットを研究している先生(下の本の著者)が、その普及活動をしているということもあって、その分野で良く利用されているようです。

出村先生のサイト> http://demura.net/ 3次元空間における物理現象をプログラムで表現しようとした場合に必要となる面倒な計算がライブラリ化されているようで… SDKをダウンロードして、付属するサンプルプログラムをビルド…

・物が落下して跳ね返るシーン
・ボールが斜面に沿って転がるシーン
などなど… 動作させると、半端無く凄い!

カーアクションなど、リアルな3Dゲームソフトのモーションシミュレーションには、ほとんど、このライブラリが使われているとのこと… http://www.ode.org/users.html

drcauto も…

2010年1月8日 金曜日

消えてしまったようです。
サイトにアクセスできなくなりました> http://www.drcauto.com/

WorldCAD Access の記事で知りました> drcauto out of business

唯一  LT 2010 にAutoLISPを提供する手段だったので残念です。

究極!AutoCAD LT開発環境

2010年1月5日 火曜日

昨夜… 詳説 ObjectARX―オブジェクト指向を利用したCADデータベース設計 の著者、小池氏と食事をする機会がありました。

長年、Autodesk社開発部に在籍されていた人です。ずいぶん前になりますが… 私もAutodesk社にて、小池氏講師のObjectARX関連のセミナーを受講したことがあります。独立された後、一度どこかでお会いして名詞交換をさせて頂いたことがありましたので、面識はありましたが… ゆっくりとお話をさせて頂いたのは今回が初めてでした。

業界話に華が咲き… とても楽しかったです。

小池氏の会社 有限会社ポリモフィズム で開発されております 「LT VB-COM」は、以前から、その存在は知っておりましたが…  初版がリリースされたのが、IntelliCADに入れ込み始めた時期と重なっていたこともあり、特別興味を持つことはありませんでした。

興味を持たなかった背景(つまり、IntelliCADへ進んだ理由)としては、Autodesk社の方針により、AutoCAD LT向けの開発環境は将来のVerUpに対応させることが難しく全滅… 将来はない!と考えていたからです。

ですが… 真面目に話を聞いてみますと、これ「LT VB-COM」は少し毛色が違うみたいですね… 実に上手い仕組みを使っています。基本的には AutoCAD の VerUp を心配する必要がありません… 賢い! 私的には、互換CADが提供を始めた ObjectARX開発環境と比べると、こちらのほうが正攻法で将来的にも明るいように思えました。

※LT2009/LT2010 など、最近のAutoCAD Version に対応した体験版が用意されていないのが残念… 加えて、ホームページもう少しなんとかしたら?と提案。 もっと脚光を浴びて良い技術だと思います。

Rhinoceros 使ってみた

2009年12月31日 木曜日

作品を1つ作ってみたら、なんとなく使えるようになりました。 元祖は、AutoCADアドオンアプリケーションだったとのことで、AutoCADと概念が良く似ている。 少し前のAutoCADに賢いサーフェイスモデラーが付属したような感じ!? AutoCAD利用者であれば、さほど違和感なく、比較的、容易に習得できると思います。

SHX ビッグフォント

2009年12月22日 火曜日

AutoCADのビッグフォントについて…
知っている範囲で、ウンチクを語ってみます(間違いがあれば、訂正お願いします)。

AutoCADにて、ビッグフォントが使われる言語は、日本語、中国語、韓国語の3つ…  ただ中国語は、本土で使われる「簡体字(Simplified Chinese)」と、香港/台湾で使われる「繁体字(Traditional Chinese)」があるので、大きく分類すれば4つとなります。

フォントファイルの中身は、「文字コード→フォント形状の定義」となりますが、SHX ファイルのヘッダには、どの言語用のフォント?という情報が含まれていませんので、どれが日本語表示用のフォントファイルか?というのは、基本的にはファイル名で判断しなければなりません。

AutoCADに付属するビッグフォント…

  • bigfont.shx >日本語
  • extfont.shx >日本語
  • gbcbig.shx >簡体字(Simplified Chinese)
  • chineset.shx >繁体字(Traditional Chinese)
  • whg~.shx (沢山種類があります) >韓国語(ハングル)

DWGdirectは、これらのファイル名であれば、自動的に言語を判定します。(例:bigfont.shx >日本語=ShiftJIS)

これは、AutoCADにおいても同様ですが… 3rdパーティ製フォントの場合、どの言語用SHXなのか?が判りません。そこで、bigfont.ini というテキストファイルに…

hogehoge.shx; 1

(1=日本語, 2=中国-繁体, 3=韓国, 4=中国-簡体)のような記述をすることで文字コードを判定していて、IntelliCADは、これに準じた仕組みになっています。bigfont.ini を正しく設定することで、文字化けを抑止できることがありますので、知っておくと良いかもしれません。

とはいえ… 日本語OSへAutoCAD日本語版をセットアップして日本語図面を作成する… というように、言語が混在するケースが少ない日本では、あまり問題になることはありません。

問題になるのは、英語版OSで中国語版AutoCADを動かすなど、OS、ソフト、図面の言語が異なっているケースで、日本語環境にて、中国語/韓国語図面を開く場合は、影響します。

AutoCAD、および、その互換CADの文字スタイル設定では、ほとんどの場合、設定されている Fonts ディレクトリに SHX フォントファイルをコピーするだけで英数フォントとビッグフォントが自動的に判定されますが…  これは、SHXファイル先頭部分の文字列に含まれる文字列(AutoCAD-86 bigfont)で判定しているのだと思います。

各互換CADには、見知らぬ名前のSHXフォントファイルが添付されているのですが… どのファイルが日本語用か?を調べる時に、フォントマッピングファイル(一般的には拡張子. FMP)が参考になることがあります。

以下、まとめ…

日本語

  • bigfont.shx
  • extfont.shx
  • extfont2.shx
  • @extfont2.shx
  • augjpext.shx
  • @augjpvt.shx
  • visiojp.shx
  • kelf1-k.shk
  • Kanji-j1.shx

簡体字(Simplified Chinese)

  • gbcbig.shx
  • FSSIM.SHX

繁体字(Traditional Chinese)

  • chineset.shx
  • visiotc.shx
  • Big_Font.shx

韓国語(ハングル)

  • whgdtxt.shx
  • whgtxt.shx
  • whtgtxt.shx
  • whtmtxt.shx
  • visiohg.shx
  • Kshp.shx

Robert McNeel & Associates

2009年12月19日 土曜日

この会社名から私が連想するのは「DosLib」… AutoLISP を拡張する関数セットライブラリで、IntelliCADにも付属してました。 最近、私がハマりはじめた、Rhinocerosの開発元> http://www.mcneel.com/

今日、Rhinocerosの国内総販売元である アプリクラフトさん主催のセミナーに、Robert McNeel & Associates 社の社長が来られるということだったので、横浜まで出かけてきました。

頂いた名刺には、Bob McNeel と書かれてました。

Williamの愛称が Billというのは、Williamを「ウイリアム」と読む日本人には理解に苦しむのですが… これはビルゲイツ氏のおかげ?で、わりと有名。

ロバート = ボブさん…  実は、恥ずかしながら最近まで知りませんでした。 昨年、就任した IntelliCAD Technology Consortiumの社長が Bobさんなのですが、初めてメールを頂いた時に差出人が Robert という名前になっていて… 「あなた誰?」って (汗)

こちらのBobさんも、とても良い人… Rhino 好きになりそうです。

JPGIS

2009年12月14日 月曜日

数値地図と呼ばれ、国土地理院からCD-ROMで販売されていたものが、今は、無償でダウンロードできるようですね> 「基盤地図情報」 と呼ばれているようです。

JPGISというのは、GISデータを標準化するために既定された規格で、「基盤地図情報」は、このフォーマットで配布されています。

基盤地図情報 (ダウンロード)
http://www.gsi.go.jp/kiban/

縮尺 1/25000 レベルのデータに関しては、全国網羅されている。私的には、行政区画境界線などのGIS基礎データよりも、10mメッシュの標高モデルが全国網羅され、5mメッシュについても整備中という点に興味があります。

工夫次第では、とても安価に地形のモデリングが出来そうです。