Qt 4.6 インストール – 統合環境に VS2008 を使う

Qt Creater を使わずに、Visual Studio で Qt を使う場合…

メリット
  • コンパイラに VC++ が使えるので、VC++ 用に提供されているSDKを使いやすい。
  • 新しい環境「Qt Creater」に慣れる必要が無い。
デメリット
  • アドインを使うことでVSに統合でき、プロジェクトのウイザード、Qt Designer(ダイアログデザインに使う)の起動などが出来るようになるが、開発環境としては「Qt Creater」よりも使い勝手が悪い。

ダウンロード

Qt Downloadサイトより「Qt: Framework Only」をダウンロードする。使用するコンパイラ毎にダウンロードファイルが用意されており、Windows – VC++ の場合、ターゲットはVS2008(VC9)用となる。 VS2005(VC8)を使いたい場合は、ソースからビルドしなければならないみたい… 面倒そうなので、素直に、VS2008を使うことにした。

VS への統合するために、Qt Downloadサイトより「Visual Studio Add-in (44 MB)」をダウンロードする。Visual Studio環境にて Qt を使う場合、このプラグインは必須といえる。

インストール

既に Visual Studio 2008 がインストールされている状態から… なお、私の環境は、Professional Edition。無償-Express Editionは試しておりません。 

  • ダウンロードしたファイル(qt-win-opensource-4.6.0-vs2008.exe)を実行。
    1. 画面の従う…
    2. デフォルトのインストール先(C:\Qt\4.6.0)を変更できる…
    3. 画面の指示に従う…
    4. インストール終了、Qt Assistant と Demo を起動するか?問われる。

この時点で、スタートメニューに 「Qt by Nokia v4.6.0 (VS2008 OpenSource) 」が作成され、Qt Assistant, Qt Designer, Linguist などのショートカットが登録される。 統合環境「Qt Creator」は、Framework Only には含まれない。

コマンドラインで開発を行う場合は、ここまでで環境が整う> スタートメニューに登録される「Qt 4.6.0 Command Prompt」を実行すれば、環境変数などが整った状態でコマンドプロンプト(DOS窓)が起動する< これの実態は、(C:\Qt\4.6.0)\bin\qtvars.bat

システム(OS)の環境変数は変更されない。

Demoは必見!Exampes and Demos (/bin/qtdemo.exe)を起動… 左側のメニューから興味のあるカテゴリ(例:Graphics View)分野を選択>メニューがカテゴリに含まれるプログラムの一覧に入れ替わるので、どれかを選択(例:Elastic Nodes)… 右下にある [Launch]ボタンを押すと、プログラムが起動する。カテゴリの一覧に戻るには、右下にある[Back]ボタンを押す。

  • ダウンロードしたファイル(qt-vs-addin-1.1.2.exe)を実行する。
    1. Choose Components(コンポーネントの選択)画面で、デフォルトで VS2008 が選択されいる。 VS2005を選択することもできるが… VS2005用ライブラリはバイナリ提供されていないので、Qtをソースからビルドしなければならないはず… (試してません)。
    2. デフォルトのインストール先> C:\Program Files\Nokia\Qt4VSAddin
    3. 終了

Visual Studioを起動すると、メニューに 「Qt」が追加されている。また、新しいプロジェクトを作成> プロジェクトの種類として 「Qt4 Projects」>Qt Application, Qt Library などのテンプレートが選択できるようになり、Qtアプリケーションを作成する上で必要なプロジェクト設定を実行するウイザードが利用できる。

ソリューションエクスプローラーにて、プロジェクトに含まれるリソースファイル(.ui) をダブルクリックすると、Qt Designer (Qt のリソースエディタ)が起動する… これは、便利。

※でも… Qt Creator も使ってみたい…

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コメント / トラックバック1件

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