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Qt Creator 環境設定 – jom.exe ?

2010年1月16日 土曜日

VC++2008 でビルドした Qt Creator 1.3.0 (こちらを参照) にて…

ツール(T)> オプション(O)> オプションダイアログを表示,
Qt4 – Qt Versions を見ると、デバッグヘルパに 「×」が付いていたので、[リビルド(R)]ボタンを押してみるものの…

C:/Qt/4.6.0/qtc-debugging-helper/ でデバッグヘルパライブラリをビルド中
jom.exe が環境変数 PATH に見つかりません

jom.exe は、インストールされた Qt フォルダ内を探しても出てきません。

こちらから入手…
http://labs.trolltech.com/blogs/2009/03/27/speeding-up-visual-c-qt-builds/

バイナリ – ダウンロードファイル(jom.zip)に含まれるファイルは、jom.exe のみ、Dependency Walkerで調べると、MSVCR90.DLLを参照しているので VC++2008でビルドされていると考えて良いでしょう。

jom.exe は、ダウンロードサイトの説明にあるように、nmake.exe の改良版。こちらのほうが高速!ということで、Qt Creatorでは、デフォルトになっているのかな?

入手した jom.exe を Qt /bin ディレクトリへ保存して>解決。

Qt Creator 環境設定の保存先

2010年1月16日 土曜日

http://qt.gitorious.org/qt-creator/pages/FrequentlyAskedQuestions

I want to get rid of really all settings of Qt Creator, how do I do it?
(Qt Creatorの全ての設定を取り除きたいのですが、どうすれば?)

Qt Creatorは2つの設定ファイル(“QtCreator.db”, “QtCreator.ini”) と 1つのディレクトリ(“qtcreator”)に設定を保持しています。

保存先は、環境によって異なります。

Windows XPの場合…
DRIVE:\Documents and Settings\YOUR_USERNAME\Application Data\Nokia

Windows Vistaの場合…
DRIVE:\Users\YOUR_USERNAME\AppData\Roaming\Nokia

Qt 4.6 インストール – Qt Creator & VC++2008

2010年1月16日 土曜日

Windows にて、Qt & VC++ 環境を作ろうして、2通りの方法を考えました…

  1. Qt SDK (Qt Creator + MinGW) に、VC++ ビルド環境を加える。
  2. Visual Studio 2008 – Qt 開発環境(Qt Framework + Visual Studio Plugin)に、Qt Creator 環境を加える。

Qt Creator (Qtより提供される統合環境)を使ってみたい… ということで Qt SDK をインストール> (1) のアプローチを試みる。

ですが… Qt SDK は、デフォルトのコンパイラに MinGWが使われており、VC++用のライブラリ(バイナリ)が含まれていない点が厄介。

VC++用のライブラリを作成するには、VC++で Qt ソースをビルドしなければならないので、(1)のアプローチをするにしても、(2) と同様な環境が必要になります。

そこで、(2)のアプローチ>1つ前の記事 「Qt 4.6 インストール – 統合環境に VS2008 を使う」 で作成した環境に、後から Qt Creator を加えることにしました。

ダウンロード

Qt Downloadサイトより「Qt Creator 1.3.0 ソースパッケージのダウンロード (12 Mb)」をダウンロードする。

インストール

コマンドプロンプト(DOS窓)でQtプログラムをビルドできる環境を用意する。(Qt Framework をインストールすることで作成される 「Qt 4.6.0 Command Prompt」を起動するのが簡単)

  1. ダウンロードしたファイル(qt-creator-1.3.0-src.zip)を解凍する。
    例: C:\Qt\qt-creator-1.3.0
  2. コマンドプロンプト(DOS窓)にて…

    >解凍した場所(qtcreator.proが保存されている場所)へ移動

    >qmake qtcreator.pro
    >nmake release

    ビルドは、環境にもよると思いますが、1時間以上かかります…

  3. ビルドが終わると、/bin/qtcreator.exe および、実行に必要なファイルが生成される

起動

Qt Creator (qtcreator.exe) は、Qt アプリケーションなので、実行には、QtCore4.dll QtGui4.dll など、ランタイムが必要> 既にインストールされている Framework (C:\Qt\4.6.0\bin) へ PATH を通すことで解決する。

※なお、Qt Creator は、一度起動に成功すると環境設定ファイル(保存場所はここ)を生成>次回の起動からは、PATHが設定されていなくても起動する。(言い換えれば、Qt ランタイムの保存先を変更する場合など、参照先が古いままになる可能性がある)

環境設定

ツール(T)> オプション(O)> オプションダイアログを表示,
Qt4 – Qt Versions にて、Qt のバージョンと、VC++コンパイラのバージョンが正しく認識されていればOK!

デバッグヘルパが「×」となっている場合は、[リビルド]ボタンを押す。
参照> jom.exe が見つからない?

こちらの記事が大変参考になりました… ありがとうございます。
http://www.off-soft.net/ja/develop/qt/qt11.html

Qt アプリケーション作成

Qt Creatorにて、プロジェクトを作成>ビルド>実行!成功!

Qt Creatorは、Visual Studio用のソリューション(.sln) / プロジェクト(.proj) ファイルを作成しませんが、Visual Studio に、Qt4 Plugin がインストールされていれば、追加される 「Qt」 メニュー>より、Qtプロジェクトファイル(.pro) を開くことが出きます。 Visual Studioにて保存すればソリューション(.sln) / プロジェクト(.proj) が作成されます。

こうして… 無事に、MinGWを使わず、同じプロジェクトを、Qt Creator / Visual Studio どちらでも開ける環境が整いました。 それぞれの良いところ取りが出来そうです… (拍手!)

Qt 4.6 インストール – 統合環境に VS2008 を使う

2010年1月15日 金曜日

Qt Creater を使わずに、Visual Studio で Qt を使う場合…

メリット
  • コンパイラに VC++ が使えるので、VC++ 用に提供されているSDKを使いやすい。
  • 新しい環境「Qt Creater」に慣れる必要が無い。
デメリット
  • アドインを使うことでVSに統合でき、プロジェクトのウイザード、Qt Designer(ダイアログデザインに使う)の起動などが出来るようになるが、開発環境としては「Qt Creater」よりも使い勝手が悪い。

ダウンロード

Qt Downloadサイトより「Qt: Framework Only」をダウンロードする。使用するコンパイラ毎にダウンロードファイルが用意されており、Windows – VC++ の場合、ターゲットはVS2008(VC9)用となる。 VS2005(VC8)を使いたい場合は、ソースからビルドしなければならないみたい… 面倒そうなので、素直に、VS2008を使うことにした。

VS への統合するために、Qt Downloadサイトより「Visual Studio Add-in (44 MB)」をダウンロードする。Visual Studio環境にて Qt を使う場合、このプラグインは必須といえる。

インストール

既に Visual Studio 2008 がインストールされている状態から… なお、私の環境は、Professional Edition。無償-Express Editionは試しておりません。 

  • ダウンロードしたファイル(qt-win-opensource-4.6.0-vs2008.exe)を実行。
    1. 画面の従う…
    2. デフォルトのインストール先(C:\Qt\4.6.0)を変更できる…
    3. 画面の指示に従う…
    4. インストール終了、Qt Assistant と Demo を起動するか?問われる。

この時点で、スタートメニューに 「Qt by Nokia v4.6.0 (VS2008 OpenSource) 」が作成され、Qt Assistant, Qt Designer, Linguist などのショートカットが登録される。 統合環境「Qt Creator」は、Framework Only には含まれない。

コマンドラインで開発を行う場合は、ここまでで環境が整う> スタートメニューに登録される「Qt 4.6.0 Command Prompt」を実行すれば、環境変数などが整った状態でコマンドプロンプト(DOS窓)が起動する< これの実態は、(C:\Qt\4.6.0)\bin\qtvars.bat

システム(OS)の環境変数は変更されない。

Demoは必見!Exampes and Demos (/bin/qtdemo.exe)を起動… 左側のメニューから興味のあるカテゴリ(例:Graphics View)分野を選択>メニューがカテゴリに含まれるプログラムの一覧に入れ替わるので、どれかを選択(例:Elastic Nodes)… 右下にある [Launch]ボタンを押すと、プログラムが起動する。カテゴリの一覧に戻るには、右下にある[Back]ボタンを押す。

  • ダウンロードしたファイル(qt-vs-addin-1.1.2.exe)を実行する。
    1. Choose Components(コンポーネントの選択)画面で、デフォルトで VS2008 が選択されいる。 VS2005を選択することもできるが… VS2005用ライブラリはバイナリ提供されていないので、Qtをソースからビルドしなければならないはず… (試してません)。
    2. デフォルトのインストール先> C:\Program Files\Nokia\Qt4VSAddin
    3. 終了

Visual Studioを起動すると、メニューに 「Qt」が追加されている。また、新しいプロジェクトを作成> プロジェクトの種類として 「Qt4 Projects」>Qt Application, Qt Library などのテンプレートが選択できるようになり、Qtアプリケーションを作成する上で必要なプロジェクト設定を実行するウイザードが利用できる。

ソリューションエクスプローラーにて、プロジェクトに含まれるリソースファイル(.ui) をダブルクリックすると、Qt Designer (Qt のリソースエディタ)が起動する… これは、便利。

※でも… Qt Creator も使ってみたい…

Qt 4.6 インストール – 統合環境に Qt Creater を使う

2010年1月15日 金曜日

4.6より統合環境「Qt Creater」が日本語化され、とても使いやすくなりました。 コンパイラは、 MinGW が標準となっています。

Windowsにて、コンパイラに VC++ を使いたい場合は、「Qt Creater」を使わず、用意されている Visual Studio用プラグインを使い、Visual Studio環境にて使うことができます>Qt 4.6 インストール – 統合環境に VS2008 を使う

Qt Creater を使う場合…

メリット
  • インストールがとても簡単。
  • デバッガなど、統合環境が使える。
デメリット
  • コンパイラに VC++ を使うには?VC++ 用に提供されているライブラリの設定は?標準インストールされた状態から外れた事をしようとすると面倒…

ダウンロード

Qt Downloadサイトより「Qt SDK: Complete Development Environment」をダウンロードする。

インストール

ダウンロードしたファイル(qt-sdk-win-opensource-2009.05.exe)を実行するだけ!

※Qt フレームワークの学習には、このアプローチが最適!(MinGWによって、MSVCランタイムモジュールに依存しないプログラムが生成される)。 コンパイルに VC++を使う環境を作りたい場合は、このアプローチ(Qt SDK – All in One のインストール)は、むしろ回り道になると思います。

Qt 開発環境

2009年12月28日 月曜日

Qt という開発環境に興味を持ち、あれこれと試しています。

VisualBasic -> Delphi によって Windowsプログラムを覚えた自分としては、VC++のMFCでUIを作りこむ際の面倒臭さには、どうにもこうにも馴染めないのである。C#は悪くないんだけど .NET Frameworkの配布が…

まだ、入門書のチュートリアルを、数題こなした程度ですが、とても良い感じです。
http://qt.nokia.com/ つい先日までは、英語による説明しかありませんでしたが… 徐々に日本語のコンテンツが増えているようです。

日本語解説本> 入門 Qt4 プログラミング (O’REILLY)

注意!Amazon.co.jpでは、よく一緒に購入されている本として、「Qt GUIプログラミング (C Magazine)」が紹介されていますが… この2つは、出版社は違いますが著者は同じ… 入門 Qt4 のほうが後継本で、全く同じものですから、中身を見ずに両方買ってしまうと、とても損をした気分になります。σ(-_-;

クロスプラットフォーム

2009年11月24日 火曜日

Linux版は?という、ご要望は、ほとんど聞かないのですが…

DWG互換CADの存在価値を考えた場合、A社がWindowsプラットホームに依存しているので、Linux, MAC等、他のプラットフォームで動作するDWG関連製品というのは、自然に思いつくアイディアかな?と思います。

IntelliCADは、MFCです。Microsoft提供のクラスライブラリをフレームワークとして開発されているアプリケーションとなりますので、残念ながら他のプラットフォームへの移植は困難です。

一方で、DWGdirectは、様々なプラットホーム向けに提供されています。IntelliCADにおいては、予定はありませんが… MFCの替りに、 QtwxWidgets など、Windowsプラットフォームに依存しないライブラリを使うことで、他のプラットフォームへの移植が容易になります。

ODAでは、Qt 用のサンプルプログラムを検討しているようで… 今後、Windows以外のプラットフォームを視野に入れたDWG関連製品を開発しようとした場合、DWGdirect +Qt という組み合わせが主流になりそうな気配です。