‘CAD’ カテゴリーのアーカイブ

Teigha – DWGdirect 3.3 リリース

2010年5月5日 水曜日

ODA が DWGdirect の新バージョンのリリースを発表しました。
http://www.opendesign.com/node/529

すでに記事にしたように、今回よりブランド名が 「Teigha (ティーガ と発音します)」 と変更されました。(→ 参照:DWGdirect 新ブランド名 Teigha

DWGDIRECT, OPENDWG という名称は、今後、使われなくなります。

この版の主な更新内容は、ブランド名変更にかかわる修正(ドキュメント類とか)。 新たな機能としては、PDFオーバレイがサポートされています。ブランド名変更によって、モジュール名  DD~ とか、クラス名 Od~ に変更があったら大変だなぁ… と思ってましたが、名前は従来のままでした。

Teigha に期待すること… 標準化!

AutoCAD互換CADを作成する ODA Founding 会員(ソースコードを利用可能)の多くは、ODAよりソースコードを取得した後、各社が自社CAD製品向けの改良を加えたライブラリを作成していました。

例:

  • ODAオリジナル: DD_Db_2.05_6.dll
  • IntelliCADで利用される改良版: DD_Db_2.05ITC_6.dll

その背景として、ODAが提供するライブラリの性能/品質が、いまいちで… 各社が不具合修正/改良を加えなければ、とても製品に使えないという事情がありました。 基本的には、各社が行った不具合修正は、ODAへ戻すことが前提ですが、規則には「期限」が明確になっておりません。 その結果、各社は、ODAへ不具合修正を提出することよりも、自社製品のリリース(ビジネス)を優先… 誰も ODAへ不具合修正を戻すことはなく、各社が競って「より良いライブラリ」の開発をするようになりました。 BricsCADは、常に先頭を走っていたといえるでしょう… 彼らは、早くから DWG ファイルの読み書き性能の改善に着手していました。

ODALibs

各社が独自にライブラリに改善を加えた結果、ODAにおいては、DRX-APIのバイナリ互換性が問題視されるようになりました。また、2010DWGに対応したライブラリ(3.x)を ODAにて開発を進めているのにも関わらず、会員各社は 2.x ベースのソースコードをベースに改良を加えていたため、新しいライブラリに移行することができず、2010DWGに対応することができない… という状況でした。

BricsCADは、自らが改良したライブラリを独自にメンテナンスすることを止め、ODAと共に 3.x ライブラリをメンテナンスすることをアナウンスしました。(→ 参照:ODA と Bricsys の協力

今後は、Teighaにてライブラリが統一化され、DRX-APIによって開発されたアドオンアプリケーションが様々なCADプラットホームで実行できるようになる事が期待されます。

OpenDesign Alliance 会長インタビュー

2010年4月23日 金曜日

現ODA会長 Arnold は、元ITC会長、

インタビューは、「なぜITC会長をやめてODA会長になったんですか?」から始まる。。。 Part1 ~ Part6 まで続く長編ですが、最近の DWG互換CAD 関連の流れを知るには、宜しいかと。。。

Deelipは、IntelliCAD.net 以来、ブログを通して、すっかりCAD界では、コラムニストとして有名になってしまった。 ちなみに、IntelliCAD.net は、訪問者達によって勝手に走り始めたので、彼はあまり力をいれてないようです。 IntelliCAD.net は、本部 IntelliCAD Technology Consortium (ITC = 「IntelliCAD」 商標権所有) からすれば煙たい存在。 ITCからの脱退を表明した BricsCAD関連の記事 (ITC会員企業からすれば競合となり歓迎できない) を止めさせようにも、もはや手のうち用がなく。。。 閉鎖すれば、むしろ悪印象だろう。

mura さんちもそんな感じだったけど、開設者の意図とは関係なく育ってしまうのは、SNSのメリットでもあり、デメリットでもあるように思う。。。

ODA World Conference 2010 – 開催中止 -

2010年4月6日 火曜日

ODAより, 残念なお知らせ…

来る 2010年 5月上旬に予定されていた 「ODA World Conference 2010」 が中止となりました。 昨年、オランダにて開催された第1回は盛況であったため、ODAとしては、年1回の定例行事とする予定でした。

しかしながら、第2回となる今年は米国フロリダ州オーランドでの開催を計画したところ、50人程度の参加見込に対して、20人ほどしか集まらず…

新たなブランド戦略(Teigha)、LEDAS パラメトリック(幾何拘束)ライブラリ、Saasソリューションなど、興味深い内容のセッションがあったので、とても残念です。

景気低迷とともに、CADビジネスの衰退… かなり淘汰されてきたように思います。このような状況の中で、いかにして生き残るか?が試される時代となりました。

ソフトウェア の オンライン認証

2010年4月2日 金曜日

かつては、自前でネットワークを使ったライセンス認証の仕組みをあれこれ考えたこともありましたが… 近頃は、インターネットを探せば、お手頃な価格で、結構良さそうなものが見つかります。

学生時代、あれほど嫌っていた「英語」ですが… 少し読めるようになったら世界が広がりました。

DWGdirect 新ブランド名 Teigha (ティーガ)

2010年3月31日 水曜日

ODA が 新しいブランド名 「Teigha」 を発表しました.
http://www.opendesign.com/node/530

「Teigha」… tee-ga (ティーガ)と発音するそうです。

DWGdirect → Teigha ® for .DWG
DGNdirect → Teigha ® for .DGN
ADTdirect → Teigha ® for Architecture
C3Ddirect → Teigha ® for Civil
DWGdirectX → TeighaX ® for .DWG
DWGdirect.NET → Teigha.NET ® for .DWG
DRX → TXM (Teigha Extension Module)

表向きな発表では言及されていませんが… この新ブランド発表の背景には、Autodesk社との「DWG」商標権の争いがあったことは言うまでもありません… ODAが商標登録した「OpenDWG」 「DWGdirect」、SolidWorks社が商標登録した 「DWGeditor」「DWGgateway」などは、Autodesk社との和解により、使用しないことになりました。

SolidWorks社も新ブランドによる「DWGソリューション」を打ち出すという情報が既に入ってきておりますが… これは、まだ公言できません。5月頃かな?

「Teigha」は、内輪では、随分前から知られていて、ODAは、既に teigha.com, .net, .org などのドメイン名を取得しています。 4月中頃に予定されている DWGdirect の更新版 3.3 より、新たなブランド名にてリリースされる予定です。

モジュール名が変更されるので、ODAライブラリを使っている互換CADメーカーは、ちょっと大変なのですが… 各社が提供している現行製品は、旧 2.x系から分岐&改良したオリジナルライブラリを使っているのが現状です。

各社の 2010DWG 対応 = 「Teigha (DWGdirect 3.x系)」採用ということになり… 一旦リセット = 今後は、各社の改良が新しいライブラリに反映され、DWGファイルを読み書き&表示の基本性能については、どれも差がなくなることが予想されます。

ODA – DWGdirect と ITC – IntelliCAD

2010年3月17日 水曜日

ODAが、ITCとの最近の協力関係についてプレスリリースを行いました。
http://www.opendesign.com/node/521

ITC, ODA ワールドカンファレンス2010に出席

アリゾナ州フェニックス, オレゴン州ポートランド, 2010年 3月15日: きたる ODAワールドカンファレンス 2010 にて、IntelliCAD技術コンソーシアム(ITC)が ODAプラットフォームをコアとして取込んだ新しい IntelliCAD7のプレゼンテーションをします。Open Design Alliance (ODA) は、この発表を大変嬉しく思います。カンファレンスでは、ITC開発マネージャ David Lorenzo によって 「IntelliCAD: An Open Source CAD Engine and Vertical Solutions Platform」 というタイトルでプレゼンテーションが行われる予定です。

ODA と ITC は、両者共に、コア技術とソースコードをそれぞれの組織のメンバーへ届ける独立した非営利組織です。この関係で、ODAはODAプラットホームをメンバーへ届け、ITCのようなODAメンバーが、技術系グラフィックス分野向けアプリケーションを作成することが可能となっています。

ITCは、ODAテクノロジーをIntelliCAD (エンジニア、デザイナーなどへ製品を届ける多くの会社によって使われているDWG互換CADプラットホーム) に取込んでいます。IntelliCAD 7 の新らしいアーキテクチャは、ODA プラットホームの性能、プログラミング機能の利点(アドバンテージ)をフルに使えるよう設計されています。全てのODAメンバーのうち、ごく少数のメンバーだけが ODAプラットホームの利点をフルに使って、完全なCADを開発しています。

ODA会長 Arnold van der Weide は、「ODAは、特にODAフラットホームのフル機能を使っているメンバーと有力な関係を作っています。コア技術の提供者として、ODAはエンドユーザーと直接コンタクトする機会がありませんので、エンドユーザーの要求をより良く理解するために、私達は我々のメンバーを協力しています。我々は学術機関になる余裕はありません。ITCの高品質な技術への献身は、ITCの絶え間ないソースコードの提供と、両者の開発/経営陣チーム間の密接な関係を通して、ODAプラットホームの前進を助けています」と述べています。

ITC会長 Robert McGill は、「ODAプラットホームの全てを IntelliCAD 7 へ取込む決断は、ITCにとっては非常に重要な戦略であり、ODAの開発チームと我々の開発チームが密接な関係を作ることが可能な唯一の手段でした。ODAは、その過去の栄冠にすがることなく、積極的にODAプラットホーム技術の発展を推し進めています。我々は、IntelliCADの成功に向け、長期的に大いなる貢献者としてODAフラットホームを支援し続けるでしょう」と述べています。

これに対し、ODA会長 Arnold van der Weide は、「IntelliCAD 7 Beta のリリースは、ITC と ODA そして ODAプラットホームの成果です。私達は、ITCが IntelliCADプロダクトを完成させ、より良いものにするために、ITCとの継続的な協力関係を楽しみにしています」と加えました。

AUGI jp SNS

2010年3月10日 水曜日

何気に見かけた… Twitter の書き込み 「sns.augi.jp 落ちてない?」

へぇ~そんなのあるんだ… と登録(入会)してみました。 これまで、SNSは、いくつか登録しましたが…  どれも長く続きません。(汗)

これはどうだろ?

参加者を見ると… 懐かしい名前が一杯… 2割くらいは、知った顔ぶれ?
良き?AutoCAD青春時代?を思い出します。(笑)

外部のブログと連携できる点が良いですね! ここに投稿すると、SNSの私のページに自動的にタイトルが現れます。 ホームにしても良いかもしれない。

ODA と Bricsys の協力

2010年3月9日 火曜日

ODA が Bricsys社との協力を発表しましたが…
そもそも、これがニュースになることが 「何を今更?」 という感想。

http://www.opendesign.com/node/514

海外CAD事情のオリジナル著者である Ralph氏は、面白がって 「ODA and Bricscad form their own “ITC”」 などと書いてますが… (汗)

ODAは本来、そのメンバー会社と協力関係にあることが前提ですよね? 「これまで協力する気はありませんでした… ごめんなさい」 とでも言いたいのだろうか? ODA Arnold会長からすれば、 このニュースを出すことで、他のメンバーを牽制したい意図があったのかもしれません。

Deelip氏がブログで、わりと真相に近い事を語ってくれています。

http://www.deelip.com/?p=1561

現行 BricsCAD V10は、2010-DWGを読めません… なぜか? BricsCADが使っているDWGdirectは、 2.6 (バージョンとしてはかなり古い) より分岐した独自のもので、ODAが現在提供している 2010-DWG に対応した DWGdirect 3.x 系 とは異なるからです。 2.x 系 の最終バージョンは、2.7 であるにも関わらず 2.6 を使い続けるのは、ODAのオリジナルソースとは乖離して戻せなくなってしまったのでしょう…  BricsCAD を 2010-DWG に対応させるには、3.x 系を採用しなければなりません。 舞台が ITC (IntelliCAD) から、ODAに移っただけとも… 独自路線を進めれば、末路はいつも同じ…

  • これまで同様, オリジナルから分岐した独自ライブラリのメンテナンスを継続?
  • ODAと協力して, 共用ライブラリのメンテナンスに貢献?

どちらを選ぶのか?

昨年4月に, Leiden (オランダ) で開催された 「ODA World Conference 2009」 が舞台でした。

Arnold会長は, ODAとして始めて開催するカンファレンスにおいて 「Unity (団結)」を強調しておりました… Bricsys は, 自分達が行った莫大な不具合修正を, ODAへ提出することに対して難色を示していたのですが… Alliance のメンバーとしてODA規則に従う限り, 道は1つしかありません。

貢献はメンバーとしての責務です。より多くの貢献をした会社が、より多くの利益を得られるという点については、その通りだと思います… Bricsys は、紛れも無く DWG互換 ソフトウェアビジネス を牽引している会社であることは誰もが認めている事。

他のメンバーを蹴落とし1人勝ちを目指すような行動に出ることなく, コンソーシアム/アライアンスメンバーのお手本であって欲しいと願っています。

最後は、Deelip の結語を引用させて頂きましょう…

Bottom line, the ODA platform as a whole will be strengthened and the non-AutoCAD DWG community will benefit from this cooperation.

Arnold plans on getting other ODA members to follow Bricsys’ footsteps. I wish him luck. After all, strength lies in unity.

結局のところ… 団結は力なり!

Google デスクトップをアンインストール

2010年3月8日 月曜日

DWG 2010 Indexer for Google Desktop の日本語対応化をお手伝いしています.

現在、一般に公開されているバージョンは、v1.0.8 ですが… この数週間で, v1.0.11 まで更新が進みました (なお, 一般公開予定は未定です)。

こちらでは,  「DWG図面中の日本語文字列が正しくGoogleエンジンにインデックス(登録)されるか?」 という点をテストしているのですが… 更新版が送られてくる度に (旧バージョンによってインデックスされた情報を削除するために)、インデックス情報をクリアする必要があります。

以下のような手順になります。

アンインストール

  1. DWG 2010 Indexer プラグインをアンインストール(削除)
  2. Google デスクトップをアンインストール(削除)
    → この際、表示される以下のダイアログボックスにて 「インデックスとガジェットを保存し、後で Google デスクトップを再インストールしたときに使えるようにする」 を無効にします. 特殊なガジェットをインストールしている場合は, Google デスクトップを再インストールした後,  再度, インストール> 設定を行う必要があるので注意!

GoogleDesktop_Uninstall

PCを再起動後>再インストール

  1. Google デスクトップをインストールする
  2. DWG 2010 Indexer プラグインをインストールする
    → インデックスの作成/更新が始まる (環境によっては数時間かかります)

海外CAD事情 – IntelliCADの今後 –

2010年2月23日 火曜日

海外CAD事情 メルマ (日本語版) が再開されたようです…
http://www.melma.com/backnumber_14168/

この原文を執筆されている Ralph Grabowski 氏 は、ITC, ODA の会合などで、何度かお見かけしたことがあります。 Ralph 氏のブログ> WorldCAD Access

upFront.eZine (毎週月曜日に発行)は、英語圏で CADに関わるビジネスをされている人であれば、ほとんどの人が読んでいると思われ… 私も主たる情報源となっております。

特別に、AutoCAD関連の話題に偏っているわけでもなく、最近は、世の中の流れから… 3D CADの話題が多いのですが、このところ、AutoCAD互換CADの動きが少し活発になっており… ITCにおいても、今週は、Ralph に何を書かれるんだろ?としばしば話題にしています。

今週号 (Issue #634) は、まだ日本語に訳されておりませんが、なかなか面白かったです…

We no longer have the weird socialist-style marketplace of IntelliCAD members cooperating yet attempting to compete; we have three true capitalist competitors.

この部分(特に “weird socialist-style” )は、どんな日本語に訳されるのだろう? 資本主義 vs 社会主義? 現在の世界経済における、アメリカと中国の対決を見るようです…

先週、ITCにおいて大きな規則改訂の決議がありました。

ITC理事会では、「ITCが会員活動へのもっと厳しい規制を行うべきである」という Ralph氏の意見 を聞くまでも無く… この数年、この問題に取り組んでおりました。今後は、IntelliCAD ソースの著作権保護を目的に、BricsCADのような派生製品に対して、厳重なる罰則が課されることになります。Bricsys 社に対する処遇は、今後、話し合われることになるでしょう…

ITCでは、特に、派生製品における 開発環境(API)の互換性について重視しており、IntelliCAD派生製品上で動作するアドオンアプリケーションは、全てのIntelliCAD派生製品で動作しなければならないことが義務つけらます。

どういうことになるかと言いますと… 近い将来、IJCAD において動作するアプリケーションは、ZwCAD においても動作しなければなりませんし、その逆もしかり… ということ… Zwsoft CEO は、「私達はITC会員として規則を遵守します」 と表明しています。

ITCとしては、「IntelliCAD」 ブランドを 「CAD Platform」として定着したい考えで、ITCが目指しているのは… IntelliCADをベースにした様々なCAD製品の上で動作する様々なプラグイン(アドオンアプリケーション)があるという状態こそが、IntelliCAD World!ITC会員(提供する側)は、均一なCADプラットホーム上で、それぞれのビジネスを構築する必要があり… 利用者からすれば、これによって様々な選択肢が可能になります。

社会主義?と言われれば、そうなのかな…
大きな資本を持った会社が勝つ資本主義とは明らかに違うことは確かです。