‘CAD’ カテゴリーのアーカイブ

土木 と 3D (三次元設計)

2012年5月18日 金曜日

土木と3Dについて… 30年前に研究してた頃、「こんなことができたらなぁ~」と思っていたことが、昨今のハードウェアとソフトウェアの進化によって、ほとんど実現されてきているように思います = ツールは揃った!?

ここ最近、何度か、Autodesk 社の Civil 3D 等のデモを見る機会があって… 彼らは、それをとても簡単にやってみせるのですが… 本当に簡単なのか?(そうは思えない)

セミナーが終わった後に聞いてみた。

「実際、製品を買ったお客様が、それを使いこなせるようになるには、どれくらいの訓練が必要だと思います?」

「私たちは、簡単にできるように見せることが仕事ですから…」

機械設計分野において、3D CADが普及しはじめた頃にも、同じようなことがあったように記憶しています。ここ(「良いツール」と「どう使ってよいか分からないお客様」)のギャップを埋める必要性を感じます。

とにかく、お客様に、使って頂けなければ、進化もしない… まずは、使ってもらうことが重要… という点では、彼らの言い分も分からなくもない。時流的には、今なんでしょうね。

ただ… BIM(CIM)関連のセミナーを聞きに行くと、2D図面はダメ!的な主張を展開する講師の先生が居るのですが… それは、ちょっと違うと思います。

DraftSight は有名になったけど…

2012年4月2日 月曜日

日本国内でも、DraftSight の話を良く聞くようになりましたね…

DraftSight は、FelixCAD とか、PowerCAD を作っていた Graebert さん所のARES というCADのOEM 製品です。日本では、CorelDraw, Painter, PaintShop 等 で有名な Corel 社が販売する CorelCAD も ARES のOEM製品… つまり、これらは、基本的には、全て同じものです。

無償配布版のDraftSight は、無責任配布を前提&カスタマイズも出来ませんが、有償プレミアムに入るとサポートサービスが受けられ、DraftSight API (アドオンアプリケーション開発環境)を利用できるとされています。

ですが、その詳細が見えてこない…
どの程度のカスタマイズができるのか? AutoCAD互換? LISPは? ARXは?

この、DraftSight API(DSAPIと呼ぶそうです)は、どんなものなのか?

それを知りたくて… Graebert さん主催のアジアミーティングに参加するために、タイ, バンコクへ足を運びました。 Graebert さんとは数年前 Open Design Allience の会合で知り合って以来, 親交があり, このミーティングには、前回(2年前)も参加しており, 今回も招待状が届きました。

立場上、 表で語れる事, 語れない事… DWG 互換CAD については,  あれこれと情報が集まってきます。

さて、DSAPIですが… どんなものなのか?というのは、まだ分かりません… というのは、まだリリースされていないのです。 なんだ、そりゃ? (汗

いくつかサンプルを見せて頂きましたが、AutoCAD互換のAPIセットとは、やや性質が異なり、Teigha(TX)を拡張した、DraftSight 専用の API(クラスライブラリ)となっているみたいでした。 DraftSightは、Windowsのみでなく、Mac / Linux 版もあるので、互換性のあるアプリケーションを作成するには、Visual Basic など, Microsoft 固有の技術は利用できません… 共通の開発言語として, C++ 以外には、JavaScript をサポートするというのは、「なるほどなぁ」 という感じでした。

ただ… 「DraftSight で、LISPプログラムは動くのか?」という質問には、「プレミアムであれば動作する」という回答でしたから, ARES  / CorelCAD / DraftSight プレミアムは一緒なのかもしれません。

ところで,  本家 Graebert から ARES (FelixCAD, PowerCAD の後継)  は、リリースされるのか?  という点においては、 2012年11月だと言う… Graebertさんと話していて, いつも感じるのは… ドイツ人らしく堅実… 対Autodesk社に対しても, 法的抗争に対して、ものすごく慎重な考えを持っています。 この点は、好感が持てるのですが… その反面, とにかく開発速度が遅い… IntelliCADよりも, さらに歩みが遅いんでないか?という気すらします。

「ダイナミックブロックのサポートは?」という問いに対して、「現在目標としている ARES のメジャーアップデート> 11月時点では予定していない」という返事でした。

中国製等、他のライバル達は、多少危なっかしい感じはしますが、開発スピードは速い。堅実だけど、やや使い勝手が悪いほう? 危なっかしいけど良く真似てあるほう?  あれこれ選択肢が増えましたから好みで選んでも良いのかもしれません…

Dassault &SolidWorks 社 が DraftSight を無償で配布している目的は、上位の3D CAD を販売したいからで… 基本的には、顧客ターゲットをそこに置いています。 しかしながら、そもそも元になっているARESは、AutoCAD 互換CAD ですから… AutoCAD の主たる利用者層である建設業のお客様も、なんら問題なく使えたりします。

有償サポートのプレミアムを検討する建設業のお客様にとっては、AutoCADを得意としない Dassault &SolidWorks 社から、果たして有益なサポートを得られるのか?という点において、やや疑問を感じる…

建設業向け DraftSight サポートを専用とするサービスがあっても良いかもしれませんね… この場合、AutoCAD, および,  その互換CAD (IntelliCAD, DraftSight, BricsCAD, ZwCAD, GStarCAD…) での経験が物を言います。 AutoCAD / 互換CAD   基本は、どれも同じで、互換CAD の DWGファイルを読み書きする部分は、全て同じライブラリ(Teigha)が使われているからです。

IJCAD 8 リリース !!

2012年1月25日 水曜日

次世代 IntelliCAD の登場です。

https://www.intelli.jp/node/104

ここから、新たな歴史が始まる… これはスタート地点。

このリリースにおける最初の目標は「従来のIntelliCADと同等に動作する事」でした… この単純にして、当たり前とも言える目標がクリアできず… とても長い時間を費やしました。

  • コマンドが従来と同じ動作にならない…
  • パフォーマンス(画面描画性能)がでない…

書き直さないほうが良いのか?挫折の繰り返し… 私としては、とても感慨深い。
ようやくここまで辿り着けた…

皆様には「何が変わったの?」と思われるのかもしれません… 他の競合製品と比べると、見劣りしてしまうのも事実です。 コンソーシアム(非営利な共同体)によって、なかば、研究目的として共同開発が行われているという 特殊性 を考えますと、自分達の手で完全に作り変えられたソースコードが、「以前のIntelliCADと同等に動作する」 事に、とても大きな意味があると思っています。

過去の遺物に別れを告げ、ここから新たな歴史が始まるといって良いでしょう…

コンソーシアム設立時に、Visio(現 Microsoft)社より引き継いだソースコードは、「こっち直すと、あっちに飛び火…」と、なんともメンテナンスが困難な状態でした。

書き直そう!という声は、コンソーシアム設立当初からあり、それを単独企業で行い、IntelliCAD から離れていったのが、BricsCAD、ZwCAD、GStarCADなど…

そのような経緯から、メンバー企業間の対立もあり、何度か、コンソーシアム存続の危機もありましたが、「オープンな共同体!IntelliCADプロジェクトを無くしてはいけない!」という熱意を持った人達の尽力によって支えられてきました。

現時点では、コンソーシアム本部には、まだ、沢山の不具合レポートが積まれています。 開発者達は、誰も満足をしていないのですが… 「一定の基準には達している」 と判断。そして、本日、インテリジャパンは、「IJCAD 8」としてリリースする事ができました。

ソースを全て書き直したことによる最大の効能は、メンテナンスがとても容易になったこと… リリースに向け、この数ヶ月は毎月100件以上の不具合修正をこなしています。

コンソーシアムに適切な不具合をレポートすれば、その事象に対応できる最適なプログラマがアサインされます… 海外には, 若くて頭の良いプログラマが沢山居ます。 私の、これまでの活動において、この仕組みを作ることが出来た事が一番の成果だと思っています。

「現象を再現できれば、確実に直る…」

優先順序は、メンバーの総意で決められるため、私達の意向が必ずしも最優先で対応されるとは言えませんが、この 「確実に直る」という 安心感は大きい…

加えて、コンソーシアムでは、過去の反省から「ソースコードの分岐を許さない」規則を、この次世代IntelliCADより 適用します。この規則制定においても、コンソーシアムは、多大な労力を費やしました。

期待できる効果として、メンバー企業が作成する IntelliCADベースのプロダクトの基本性能 / 品質レベルが均一化されます。今後は、メンバー企業による運用サポート、特殊用途向けのカスタマイズプログラムなどが重要視されるようになると思います。

永きにわたり、この次世代IntelliCAD への道筋を作ることを任として活動してまいりましたが、このリリースをもって1つの役目を終えることが出来たと感じています… この次世代 IntelliCAD が、3年後、5年後… どのようになっているのか? とても楽しみです。

ITC IntelliCAD 7 リリースを発表!

2011年6月15日 水曜日

長い年月を費やし, ITC がついに 新バージョン (IntelliCAD 7) のリリースをアナウンス!

IntelliCAD Technology Consortium Announces Release of IntelliCAD® 7

インテリジャパンによる日本語版のアナウンスは、少し先になりますが、遅くとも年内には、この新しいプラットホームをベースとした製品をリリースします。

どれほど、この日を待ちわびたことか…

ある程度、日本語版の配布準備が整いましたら、先行してモニター利用者を募集するつもりです。今しばらくお待ち下さい。

Open Design Alliance – 日本企業リスト

2011年2月18日 金曜日

ODA – Open Design Alliance に参加する日本の企業…

http://www.opendesign.com/member_list

このリストは、ODAスタッフがマメにメンテしているので、少なくとも1年以内に $1,500 (約14万円) 以上の会費を納めている会社ということになります。(Associate Member は, 掲載されません)

2011年2月 現在 –  ドメイン名 .jp の会社をピックアップしてみました。

新製品 IJCADX とは?

2011年1月23日 日曜日

新たに 「IJCADX」 という ItnelliCAD 製品をリリースしました。
http://www.intelli.jp/products/ijcadx

是非とも 体験版をお試し頂きたいのですが… これまでの インテリジャパン製品とは、明らかに性質が異なる商品となっています。

同じ IntelliCAD ソースから派生した製品ですが、その生い立ちが全く異なります。

これまで、インテリジャパンは、国内の開発チームによって、ソースコードを独自にメンテナンスしてまいりました。 主な、ターゲットを 「企業ユーザー向け専用システム」 としていたことから、

  • 漢字 / 半角カタカナなど、日本語固有の問題への対応。
  • 国内で流通する様々な .dwg / . dxf ファイル への対応を強化。
  • AutoCADで動作する AutoLISP アプリケーションの移植性。
  • 専用システム構築のプラットホームとしての 独自API拡張。

といった 分野(アプリケーションプラットホームとしての利用)に力を注いできました。その結果として、最近のAutoCADとは、かなり乖離したCADシステムとなっていました。

IntelliCADを始めた当初は、「AutoCADと同じ操作で図面を描けます」と言っても大丈夫だったのですが、最近、これを言いますと 「?」 という反応を受けます。(苦笑)

海外の IntelliCAD製品に目を向けますと、新しい AutoCADインターフェースと違和感がない様に、沢山の機能拡張を行っています。 その分野に興味がなかった… ということはないのですが、私達は「機能拡張」よりも 「速度と安定性」を重視しておりました。

ですが、お客様からの 「AutoCAD “LT” の変わりになるCADが欲しい」 というご意見を多数頂く様になり、この度、IJCADX という製品を新たなラインナップとして加えることになりました。

IJCADX は、海外の開発チームによってメンテナンスされています。

いずれにせよ、本命は 「次期 IntelliCAD プラットホーム」 をベースにした製品であることに代わりはありません。

DWGは、Autodesk社の商標です.

2011年1月22日 土曜日

昨年、DWG の商標権についての抗争に決着が付いた。

参考:

DWG は、Autodesk社の商標である。 AutoCAD 図面ファイル形式 .dwg (小文字)は問題にならないそうですが、公式な文書に「DWG」 と大文字で書く場合は、「Autodesk® DWG™」 となる。

詳しくは、Autodesk社Website – Legal Notices & Trademarks に説明があります。

Open Design Alliance より提供されるライブラリを使って、.dwg ファイルを読み書きする、 我社 IntelliCAD – AutoCAD 互換CAD 製品は、しばらくの間、かなりややこしい話となります。

というのは、多くの AutoCAD互換CAD製品が使う Open Design Alliance ライブラリ は、「DWGdirect」 と呼ばれていた 3.2 以前のもので、Teigha と呼ばれるようになった新しいバージョンのライブラリは、クラス名、ファイル名なども全て変更(drx → tx )になったため、その影響範囲が大きく、ライブラリ そのものが安定していない…

3.2 以前の ODAライブラリを使ったアプリケーション向けの拡張機能は、.drx で提供されますが、いずれは、.tx という拡張子としなければなりません。 次期 IntelliCAD は、完全な ODAアプリケーションとして生まれ変わりますが、コマンド実装は、全て .drx であるため、大幅な書き直しを余儀なくされます。

DWG is the native file format for Autodesk® AutoCAD® software and is a trademark of Autodesk, Inc. IntelliCAD Technology Consortium is not affiliated with Autodesk, Inc.

ゴルフ場 – グリーン> 3次元計測 / 点群データによる視覚化の検討

2010年9月27日 月曜日

グリーン面を 3次元レーザースキャナ(TOPCON GLS-1500)で計測したデータを頂きました。最近、興味を持って調査している POINTOOLS という点群処理専用のソフトウェアを使って何かしら出来ないか?

POINTOOLS へ計測データ(点群)を取り込んだ状態… 計測時に座標と一緒に取得した色情報によって着色しています。

GolfGreen1

POINTOOLSには、取り込んだ点群を標高によって色分けする機能があり、設定:0.05(m) で濃淡色を繰り返すことで、5cm ピッチの等高線と同じような結果が得られました。

GolfGreen2

視点を上面(XY平面=真上から見た状態)にした状態。

GolfGreen3

3次元スキャナーによる計測は、その特性上、グリーン境界外のデータも一緒に取得されます。そこで、グリーン外側の点群データを除外… 別途、TS測量などによって境界座標が判っている場合は、点群データと境界線データを合成することで、より正確なグリーン領域を作る事ができますが、今回は、スキャンされた「色」を頼りに大まかに境界を作成しました。

GolfGreen5

GolfGreen6

この類の計測された点群データの加工&視覚化の用途において、計測した点群データを元に 3D-CAD でモデリング(CADデータ化)する必要はなく、POINTOOLS(点群のまま解析)は、とても有効なソフトウェアになるかもしれません。

POINTOOLS 日本語版の問合わせ> 3D Geosolution LLC

Teigha – DWGdirect 3.3 リリース

2010年5月5日 水曜日

ODA が DWGdirect の新バージョンのリリースを発表しました。
http://www.opendesign.com/node/529

すでに記事にしたように、今回よりブランド名が 「Teigha (ティーガ と発音します)」 と変更されました。(→ 参照:DWGdirect 新ブランド名 Teigha

DWGDIRECT, OPENDWG という名称は、今後、使われなくなります。

この版の主な更新内容は、ブランド名変更にかかわる修正(ドキュメント類とか)。 新たな機能としては、PDFオーバレイがサポートされています。ブランド名変更によって、モジュール名  DD~ とか、クラス名 Od~ に変更があったら大変だなぁ… と思ってましたが、名前は従来のままでした。

Teigha に期待すること… 標準化!

AutoCAD互換CADを作成する ODA Founding 会員(ソースコードを利用可能)の多くは、ODAよりソースコードを取得した後、各社が自社CAD製品向けの改良を加えたライブラリを作成していました。

例:

  • ODAオリジナル: DD_Db_2.05_6.dll
  • IntelliCADで利用される改良版: DD_Db_2.05ITC_6.dll

その背景として、ODAが提供するライブラリの性能/品質が、いまいちで… 各社が不具合修正/改良を加えなければ、とても製品に使えないという事情がありました。 基本的には、各社が行った不具合修正は、ODAへ戻すことが前提ですが、規則には「期限」が明確になっておりません。 その結果、各社は、ODAへ不具合修正を提出することよりも、自社製品のリリース(ビジネス)を優先… 誰も ODAへ不具合修正を戻すことはなく、各社が競って「より良いライブラリ」の開発をするようになりました。 BricsCADは、常に先頭を走っていたといえるでしょう… 彼らは、早くから DWG ファイルの読み書き性能の改善に着手していました。

ODALibs

各社が独自にライブラリに改善を加えた結果、ODAにおいては、DRX-APIのバイナリ互換性が問題視されるようになりました。また、2010DWGに対応したライブラリ(3.x)を ODAにて開発を進めているのにも関わらず、会員各社は 2.x ベースのソースコードをベースに改良を加えていたため、新しいライブラリに移行することができず、2010DWGに対応することができない… という状況でした。

BricsCADは、自らが改良したライブラリを独自にメンテナンスすることを止め、ODAと共に 3.x ライブラリをメンテナンスすることをアナウンスしました。(→ 参照:ODA と Bricsys の協力

今後は、Teighaにてライブラリが統一化され、DRX-APIによって開発されたアドオンアプリケーションが様々なCADプラットホームで実行できるようになる事が期待されます。

OpenDesign Alliance 会長インタビュー

2010年4月23日 金曜日

現ODA会長 Arnold は、元ITC会長、

インタビューは、「なぜITC会長をやめてODA会長になったんですか?」から始まる。。。 Part1 ~ Part6 まで続く長編ですが、最近の DWG互換CAD 関連の流れを知るには、宜しいかと。。。

Deelipは、IntelliCAD.net 以来、ブログを通して、すっかりCAD界では、コラムニストとして有名になってしまった。 ちなみに、IntelliCAD.net は、訪問者達によって勝手に走り始めたので、彼はあまり力をいれてないようです。 IntelliCAD.net は、本部 IntelliCAD Technology Consortium (ITC = 「IntelliCAD」 商標権所有) からすれば煙たい存在。 ITCからの脱退を表明した BricsCAD関連の記事 (ITC会員企業からすれば競合となり歓迎できない) を止めさせようにも、もはや手のうち用がなく。。。 閉鎖すれば、むしろ悪印象だろう。

mura さんちもそんな感じだったけど、開設者の意図とは関係なく育ってしまうのは、SNSのメリットでもあり、デメリットでもあるように思う。。。